「ペーパームーン」と「ガタカ」を見た話
非常にかわいらしいお話だった。
チンケな詐欺師モーゼと、母親をなくした少女アディ。
モーゼはアディの母親と知り合いだったため、いやいやながらも親戚の家へ送り届けることになる。
道中の路銀をセコい詐欺で稼ぐモーゼだが、アディはなかなかのキレ者だったので、1人でやるよりずっと稼げるようになる。
お互いボロクソに悪口を言いながらも、徐々に絆が深まっていく二人…。
あらすじとかはwikipediaとかでも見てください。
しょうもないオッサン&聡明な少女が、互いを悪く言いながらもコンビを組んで進んでいくというのは非常に微笑ましい物だった。
特にアディ役のテータム・オニールがめちゃくちゃにかわいい。
黒人メイドもコミカルでいい味を出している。
■ガタカ
あらすじはwikipediaみてね。
コレ2000年代の映画だと思ってたら97年なの!?!?!?!?!??!
いや非常に面白かったんだけど、非常に惜しいなと思ってしまった。
というのも入れ替わったヴィンセントとユージーンが警察に追い詰められるものの、入れ替わりだからこそできるトリックを駆使してそれを回避するかというサスペンスかと思ってしまっていたので…そこんところは特に本題とは関係なかったようでしたね。
全体的に萌えが詰まり過ぎててすごかった。ヴィンセントとユージーンの関係は文句なしにホモだし、ヴィンセントと弟アントンの関係もホモすぎた。
でもヴィンセントは恋人作っちゃったりしてバカかな? って思った。
ラスト、ユージーンの行動が最初はわからなかったんだけど、宇宙に行ったはずの「ジェローム」が地球にいることがバレたら大変なことになるから、ああしたんだね。
ヴィンセントの夢は、いつのまにかユージーンにとっても夢になっていて、それを託して見届けてあとはお前が俺として生きていけと。
むしろユージーンにとっては、ヴィンセントが生きていくこと、それそのものが「夢」になったんじゃないでしょうかね……。
自分は死んでもヴィンセントは「ジェローム・ユージーン・モロー」として生きていく。ヴィンセントが生きてる限り、自分も生きている。それも彼と一体となって。そうしたらもう、死ぬことに未練なんかありませんよ。だってヴィンセントが恋人を作っても、子供をもうけても、老いて死んだとしても、もうずっと「ジェローム」と離れることはできないんだから。これ全てのヤンデレが望む、ヤンデレの到達点ですよ。
まぁだいぶ歪んだ見方をしましたが、ユージーンが一番いい男でしたね。
障害者であることに劣等感をもちろん持ってるんだけど、だからって卑屈になりすぎてないあたりがとてもよかった。
アントンは優秀な遺伝子を持ってるのに欠陥遺伝子の兄貴に水泳勝負で負けたことをいつまでも根に持っててどうしようもないところがよかった(褒めています)
「宇宙」が目標であり、宇宙進出を間近に控えた大企業という設定なのに、劇中には単語ぐらいでしか出てこないので、宇宙感もSF感もあまりなかった。
しかし実際現実で宇宙に出ると行ってもああいう感じだと思うので、ある意味非常に現実的な宇宙観かもしれませんね。そりゃみんながみんなピカピカ光る謎のボディスーツ着てるのやっぱおかしいもんな。
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